2024/02/25 22:43
親戚のおばあさんの似顔絵を、しかも油絵で描いたのが、油絵の初体験でした。練習もしないで、いきなり似顔絵とは無謀だったと今では思いますが、水彩絵の具の失敗は取り返しが効きませんが、油絵の失敗は削り取れば塗り直しができるという安易さから、思い切って描き上げることができたのだと思います。それから30数年間、筆を執って絵を描くことはありませんでした。理由は、仕事が忙しく、1日の勤務時間は14時間くらいでした。土曜日も出勤することが何日もあり、ただただ体を休めたいだけでした。定年退職を迎えたとき、後数年続けることもできたのですが、精神的にも肉体的にも限界に達していて、躊躇することなく退職を選択しました。きっと私の体の中では、私の細胞たちがあまりの無節制に対して、怒り狂い、反乱を起こし始めていたのだと思います。自宅から700m歩けば、最寄りの駅に着く距離なのですが、朝も夜もタクシーを使わないといけないほど体が病んでいましたので、大変な状況でした。がん細胞がしっかり成長していたのだろうと推測できました。食生活・運動・睡眠どれをとっても最悪でしたから仕方がありません。