2024/02/14 20:27

わざわざ新調してもらった服を着て、母と一緒に電車に乗って大阪天王寺駅で降りて、大阪市立美術館に行きました。受付を済ませた後、管内のいくつもの部屋に飾られた作品を母と一緒に一つ一つ見ていきました。私の絵がなかなか見つかりません。次第に疲れてきたころだったと思います、やっと自分の名前が書かれた絵を見つけました。受賞名は「佳作」でした。正直なところ、「何それ?」意味が分からないので、母に聞くと「良い絵ですねと褒めてくれている賞のことです。良かったね、おめでとう!」と言ってくれました。その言葉を聞いて一安心したものの、その絵が本当に自分が描いた絵なのかしばらく思い出せませんでした。それほど印象に残らない絵でした。壁に飾られている絵は、地下鉄のプラットフォームの後ろからの絵で、地下鉄のトンネルを抜けて駅構内に入ってこようとする瞬間の地下鉄電車の顔の部分を大きくクローズアップして書かれた水彩画でした。きっと遠足か校外学習で地下鉄に乗ったのでしょう。その時の電車がトンネルを抜けて駅構内になだれ込んで切る迫力の凄さと地下鉄電車のカッコよさを表現したかったのだと思います。そういえば、そんな絵を描いたことがあるなあ、という程度で、絵を描くときに苦心した記憶などは、ありませんでした。その絵は今でも脳裏に焼き付いています。そして、次の週の月曜日の朝の集会で、校長先生から賞状をいただき、みんなから拍手をもらいました。