変わったK先生が担任となり、半年がたった秋でした。K先生から職員室に呼ばれました。「何か悪いことでもしたのかなあ」と不安な気持ちでいっぱいになりながら、放課後に職員室に行きました。すると、先生は、ニコニコしながら、「良かったね、おめでとう」と言って、印刷したプリントを見せてくれました。それは、保護者向けに描かれた用紙で、先生の説明では、君が描いた絵が二科展という絵の作品展で賞をいただいたので、この日の昼からお家の人と一緒に授賞式に出席するようにという内容でした。どんな絵だったのかよくわからなかったので先生に聞くと、先生も「えー、忘れた！展覧会だから、飾られているのでしっかり見ておいで」と言われました。家へ帰って母にプリントを渡すと、びっくりして大喜び。その週末に、授賞式に着ていく服まで新調してくれました。授賞式の日、確か給食を食べ終えてから一旦家へ帰り、着替えて母と一緒に、大阪市立美術館だったと思いますが、緊張した趣で行きました。この続きは来週の月曜日（2月12日(月)）です。