2024/01/14 17:33
点描画の技法を知ったことで、その後何か変化があったかと言われても、何もありませんでした。しかし、その次の年に、担任が40歳くらいの男のK先生に変わりました。偶然にもその先生は美術が専門で、毎年、展覧会に作品を出品されていて、何回も入賞されている画家であり、私の担任の先生でした。放課後に美術室にこもって作品を描いているというので、友達と一緒に見せてもらいに行きました。美術室には、何枚もの未完成の絵が置いてあり、今取り掛かっているのが、畳二枚ほどの大きな板に描いている油絵でした。何ともわけのわからない絵ですが、サイケデリックな絵なのだと聞きました。直線が全くない曲腺だけのぐにゃぐにゃしたカラフルな絵だったのを覚えています。気持ちが落ち着かないそわそわした気持ちになったのを覚えています。K先生の油絵も私にとっては斬新で新しい発見でした。それは色を自由に操り、黒色の線で全体をまとめ上げる手法のようでした。小学4年生の私は、何でも絵になるのだということを知りました。これは今思えば大きな意味があることに感じます。絵を描くとき、あれこれ考えすぎて、なかなか手が進まなかったものですが、「何でも絵になるのだ」と、気持ちが楽になりました。そして、その秋に大事件!(この続きは1月22日((月)です)