2023/12/31 21:43

小学校3年生の秋でした。学校の休み時間に廊下をきょろきょろと周りを見ながら歩いていると、廊下の窓と窓の間の壁面に、ちょうど私の目の高さの位置にノートほどの大きさの絵が飾られていました。どうしてかよくわからないのですが、なぜかその絵が気になったのです。浜辺の絵でした。海の向こうにヨットが浮かび、手前の砂浜で日光浴をしている人たちがいる、そんな夏の海辺の絵でした。そう、きっとその年の夏休みに堺の大浜に遊びに行ったことを思い出したのかもしれません。引き寄せられるようにその絵に近づいて、しばらく眺めていてはっと気がつきました。生まれて初めての興奮を伴った発見があったのです。ちょっと大袈裟かもしれませんが、私にとっては心臓がドクドクと動くのがわかるくらいの大きな驚きだったのです。それは何かというと、小さな点の集まりで描かれた海の絵だったのです。”点で絵が描ける”という驚きは、当時の私にとっては衝撃的でした。少し離れると、点の集まりには見えず、夏の強い日差しが降りそそぐ真昼の夏の海でした。絵の下にその絵を描いた人の名前が書かれていました。今でも覚えています。皆さんは誰の絵かわかりますでしょうか?有名な画家です(この続きは一週間後の1月8日(月)です。お楽しみに)